NukesakuHS’s diary

記事にするような事でもないことを綴っていきます。

Zooで伸び悩んでる方の勝率を2%上げるZoo講座  基本の配置編。

 

前回のマリガン編に続いて、2回目になります。

前回の話を公式に宣伝していただいたり、多くの方に見てもらえた事感謝しています。
頂いた多くのご意見やご要望、ご感想などは可能な限り目を通して、今後の参考にさせて頂きたいと思います。 

 

さて2回目を何にしようか考えたのですが、色々考えた結果マリガンの次に質問される配置にしました。

 

この講座の趣旨自体が、基本の中の重要な事というテーマで書いています。


Zooで学ぶ事を大きく分けると3つになると思っています。

  • トレードの仕方
  • マリガン
  • 配置

Zooに限ったことでもないですが


この3つの中でもやってる事自体は、最も単純な物なのですが、間違った場合打点損やリソース損が起きやすく、一番ゲームの勝敗に直結しやすいのが配置だと思っています。
ですがその割には簡易ガイドには配置が書かれてることが殆ど無いような気がします。
なので本来の趣旨的にもマリガンに続いての議題にするには、申し分ないかなと思い、今回は配置編となりました。


ただ小ネタだけ添えてあっさり終わるのもあれかなと思うので、ガイドに書かれてることが少ないという点から最初の最初で躓いてる方ももしかしたらいるかもしれないのと、話をスムーズに進めるために、長くなってしまいますが段階を3つに分けて説明していきます。

 

  • 基礎 Zooを始めたてで配置にかなり自信がない方向きの配置。
  • 応用 Zooに少し慣れ始めてきた方向きの配置。
  • 発展 知っておくと少し得をする配置。

応用と発展は似たような言葉ですが、要は発展はおまけの小ネタくらいに思ってもらえればいいです。

小ネタだけ見に来たという方が居ましたら発展の所まで飛ばして頂けたらなと思います。


それでは基本の配置編。

 


基礎編

 

Zooの配置の核は、ダイア・ウルフ・リーダーの存在です。(以下狼とします)
このミニオンは両サイドのミニオンに修正を与えるミニオンなのですが、
ミニオンが複数並んでる状態で場に出し、ミニオンをトレードしていく事で両サイドをずらしていき修正を連鎖させることができます。

ではどうすれば最も恩恵を受けることができるか?


配置を整理しておくことです。


自分からミニオンをぶつけて連鎖させなければならないという事は、狼の隣には弱いミニオン、言い方を変えれば死にやすいミニオンを配置するべきです。

 


では具体的にどう配置すればいいかを述べていきます。


ポイントは盤面を7マスとし、中心に近い場所に狼が来る事を意識しましょう。
そこから扇状に弱→強となるように配置していきます。

 

※これから図で説明する際には、弱=パワー1のミニオン 中=パワー2~4/4までのミニオン 大=ドゥームガード、海の巨人 とします。
ダークシャイアの議員や串刺しのゴーモックなどは限りなく大に近いですが一応中ミニオンとしておきます。中ミニオンの優劣は基本的には死にやすさで決め、配置しましょう。

では話を戻します。


図にすると


強 弱 弱 狼 弱 弱 中


凄く雑ですがとりあえず大まかに言うとこのような感じ。(この配置を覚える必要はありません)


ですが実はこれには罠がありまして、Zooにはもう1体両サイドに能力を付与するミニオンがいます。

アルガスの守護者ですね。

このミニオンは狼とは性質が違い、常在型ではなく、場に出た時の能力になります。
しかもこのミニオンもゲームに勝つにはかなり重要になってきます。
挑発が付くことで弱ミニオン2体にかけて強ミニオンを処理されるまでの時間稼ぎをしたり、中ミニオンミニオンにかけてヒーローの体力を守ったり、勿論パワーが上がることでトレード能力が上がるので中ミニオン2体にかけてミニオンの処理に使ったり、単純に体力の底上げもあります。
とこのように選択肢が凄く多いです。


さぁここで問題が生じます。


ミニオンと強ミニオンにかけることがあるのに、狼では弱い順に扇状に並べろと言ってますね?矛盾しています。


これが配置の難しい所で、常にこの2種類を意識しながら動かないといけないので、この矛盾からどこかで取捨選択をしないといけないという事です。
では取捨選択に自信のない方はどうするべきか?そういう方向きに一番簡単な配置を書いておきます。


図にすると


強 中 中 狼 弱 弱 弱


このような感じ。


これならば弱をぶつけて行っても連鎖が起きますし、弱と弱、中と中、中と強の3パターン、アルガスの守護者をかけることができますし、
禁じられし儀式のような場所が決まって出てくるカードにも対応しやすいです。


自信がない方は、とりあえずこの形が基礎の形だと思ってもらえればいいと思いますし、配置の記事などでよく見かけるのはこの形が多いですね。


ですが実はこの形、ベターではありますがベストではないです。

 

なのでその理由や特殊なミニオンについて応用でお伝えしていこうと思います。

 

 

応用編

 

応用では基礎が身についてる前提で話を進めます。

まず特殊なミニオンの扱いから。

Zooにはただでは死ななかったり聖なる盾を持っているような、言い方を悪くすれば死ぬ際に足掻くミニオンが存在します。

聖なる盾のアージェントの従騎士
断末魔の取り憑かれた村人
ダメージを受けた際に右に1/1を出すインプ・ギャングのボス

これらのミニオンは凄い便利なミニオンなのですが、連鎖の観点だけから見るとストップするので非常に邪魔な存在になります。


ではどうすればいいか?

簡単ですね。
邪魔にならない場所に配置する。

具体的には弱や中ミニオンの外です。
インプ・ギャングのボスに関しては邪魔になるというのも勿論なのですが、右に1/1が出るという性質を利用して連鎖を起こせるので、基本的には一番左に配置します。


図にすると


ボ 中 弱 狼 弱 中 断


このような感じ。

ただアージェントの従騎士や取り憑かれた村人に関しては、盾が剥がれた後や断末魔が割れた後は1/1の弱ミニオンになるので、
数ターン後を常に意識しつつ、すぐ割ったり剥がしたりしそうだなって時は中ミニオンの外ではなく、弱ミニオンと中ミニオンの間に置きましょう。

 

 

特殊なミニオンにも簡単に触れたので先ほどのお手軽配置、俗にいう左寄せの配置になるんですが、なぜあれがベストではないのかについて触れて行こうと思います。

 


そもそも打点を最大に出そうと思うと狼を中心に扇状を配置する方が打点は出ます。
その他にもアルガスの守護者を意識して中以上のミニオンを補充する際にも配置が崩れにくく融通が利きやすいです。

 

図にすると


ボ 中 弱 狼 弱 弱 中


このような感じ。

 

この配置を左寄せ配置に置き換えると、左から3番目の弱と右端の中が逆になるんですが、効率よく処理するために弱ミニオンをすべてぶつけた後の盤面を考えましょう。


左寄せの盤面だと

ボ 中 中 狼

になります。それに比べ左右対称のバランス型の配置だと、

ボ 中 狼 中

になりますね。 これで攻撃した場合、1点得になります。

 

なので左寄せはあくまでアルガスの守護者との両受けを考えるのが難しい方向けの配置であり、勝率を上げていくならば1点を拾っていくべきなのです。


そもそもアルガスの守護者は、弱ミニオン2体にかける場合はそこまで考える必要なく、中2体や中強のかけ方の時に考える必要があるのですが、慣れてくれば盤面に2体目以降の中以上のミニオンを出す際にアルガスの守護者を意識すればそこまで難しい話ではありません。
その際に左右対称にならず、左寄りになる場合は仕方ないですが、基本はバランス型を自分は推奨します。

 

本当に始めたての方に教える際には自分も左寄せ配置を教えていますが、それは単純に最初から教える際に詰め込み過ぎるとパンクしやすいので、順序を踏んで覚えてもらうために最低限のベターな選択肢として簡単な左寄せを教えています。
ただ応用では、この講座のテーマの勝率の底上げという観点からも始めたての方向きの配置を教えるわけではなく、勝率が少しでも上がるベスト選択肢を取ってもらいたいので左寄せの形はお勧めしません。

 

要はバランス型で動き、アルガスの守護者かける必要があるミニオンを出す時にじっくり考えましょう。
それをすれば基礎ができていて、応用を取り入れようとしてる人は大丈夫だと思います。

 

アルガスの守護者の話になったので特例を一つ。
インプ・ギャングのボスは基本一番左と言いましたが、インプ・ギャングのボスと中や強ミニオンのアルガスの守護者掛けを意識する際は中や強ミニオンはインプ・ギャングのボスの外に置きましょう。
インプ・ギャングのボスはダメージが入ると強制的に右にミニオンが出てしまいます。
オール1点などが入って、それにより本来かけたかった2体にアルガスの守護者がかけられなくなる可能性が出てくるので、必要ならば外に置き不慮の事態に備えましょう。

 

後はテンプレ以外だと、ナイフ・ジャグラーの扱いですね。これは状況によってかなり左右されて悩ましいですが、序盤~中盤ではナイフ・ジャグラーを自分からぶつけることは少ないので連鎖の邪魔に絶対ならないようにインプ・ギャングのボスの外に置くことが多いです。
ですが終盤では役目が済んで修正入った3/2としてのトレード要員としてぶつけることもあるのでインプ・ギャングのボスより内側に置くことが意外とあることを覚えておきましょう。
その他のケースでは、相手からすれば絶対除去しないといけないシステムミニオンなので狼をコントロール下の場合、序盤~中盤でも数ターン以内に相手がミニオンや武器でナイフ・ジャグラーを処理してきそうなら相手のミニオンやヒーローの体力を減らすために、ナイフ・ジャグラーのパワーを上げておくという配置もあります。

正直ナイフ・ジャグラーに関しては地味に難しいので慣れもありますが、これらを頭に入れて状況で判断して配置しましょう。

 


今回、図では種類を増やし過ぎるとよくないかと思い強ミニオンについては記述しませんでしたが、強ミニオンは両端に置くべきで、現状左端のミニオンが死にやすいかどうかによって左端に置くか右端に置くかを決めてもらえばいいです。
インプ・ギャングのボスのような左端が死ににくい状況下であるならば右端に配置して大丈夫です。(勿論アルガスの守護者のケースも考えた上で配置するべきですが)
右端に置くことで右で連鎖が起きにくいと思う方もいるかもしれませんが、そもそも右で連鎖が止まっているという事は強ミニオンが残り続けてるという事で、その場合ゲームに勝ってます。
例えば、ドゥームガードを出す際には狼の横に基本出しますけど、見た目上連鎖が機能して無いように見えますがドゥームガードがずっと生きてたら勝ってますからね。
なので連鎖の邪魔にならないに越したことはないですが、強ミニオンが連鎖を止めてしまう分には今後起きる可能性がある打点損よりも、結果今後の配置バランスを考えると、その方がリターンがあると考えていいのではないでしょうか。
述べた理由から強ミニオンについては割と楽観視してても大丈夫です。

 

基本的な配置はこの応用で以上になります。

 

配置というのは、ずっとこうしておくのがベストという配置はなく、状況によって変えていかなければならないので、これらのテンプレを頭に入れて自分の引き出しの中から一番いい配置を選択しましょう。

 

 

最後に発展編を少し。 小ネタなんで本当におまけ程度に考えてください。

 

発展編

 

 

基本的に狼を中心に弱ミニオンから扇状に配置することを推奨してきましたが、例外もあります。

 

その例外というのが、相手のデッキによるものなのですが、まず相手の脅威のミニオンの体力が偶数か奇数かを見ましょう。もっと言えば挑発ミニオンの体力を見ましょう。
それによって何が起こるか?


それはリソース得や打点得ですね。それが可能になります。
では具体的な例を2つほど挙げておきましょう。

 

1つ目は頻繁に起こる対シャーマン編です。


シャーマンにはアグロ系統だけでも、トンネル・トログ、炎の舌のトーテム、野獣の精霊、炎まとう無謀のもの、地底よりのもの、という体力が奇数な厄介なミニオン大量に入ってますね。

 

※これからの話は弱がパワー1、中がパワー2のミニオンという前提で話します。なので炎のインプやダークシャイアの議員などは今回の話では中ミニオンとして考えません。


シャーマン相手に


ボ 中 弱 狼 弱 弱 中


のテンプレ配置にしておくと野獣の精霊をプレイされた場合、弱2体と中ミニオンを使って処理する必要があります。

 


ですがそれをシャーマンとわかった段階で思考を変えて配置を


ボ 弱 中 狼 中 弱 弱

にしておきます。(インプ・ギャングのボスが狼の左隣でも可)

すると野獣の精霊を処理する際に中ミニオン2体で処理することができます。
ミニオン1体と弱ミニオン2体どっちが優れてるかは状況にもよりますが、狼がいる状況で考えるならば中1体では打点3点、弱2体では打点4点と弱2体の方が、トレードする際の打点を見ても優れてる事が分かりますね。

 

そのほかにも中を弱の内側に置くことで、炎まとう無謀のものを凄まじき力で処理する際にもパワー3になっているのでリソースを余分に損しないで処理することができますね。
対シャーマンではこれを積極的に狙っていきましょう。これは知ってると知らないでは実際勝率かなり変わります。

 


2つ目はそれの応用なのですが注意点があるマッチアップについて。

相手はクトゥーンドルイド


ファンドラル・スタッグヘルムや闇のアラコアという挑発持ちの大型で厄介な奇数ミニオンがいます。


では先ほどの

ボ 弱 中 狼 中 弱 弱

を当てはめてみます。


この状態で上記の2体が出てきたら上手く捌けます。闇のアラコアを鬼軍曹に凄まじき力などで捌けたらだいぶスマートですね。

 

ですが実はこれには注意点があり、クトゥーンドルイドはシャーマンと違って、大量の偶数ミニオンと少しの厄介な奇数ミニオンで構成されています。
この配置ではアジュアドレイクや黄昏の槌の長老などの偶数ミニオンを処理する際にリソース損が起こります。(この場合具体的に言うとミニオンの質の損なのですが)

 

そのほかにも一見、爪のドルイドや双皇帝ヴェク=ロアを処理する際には困らないように見えるのですが、
このマッチアップでは狼がいる状態で同じ6点分の打点でも、パワー2のミニオン2体(鬼軍曹を除く、体力が2や3のミニオン)の価値と1/1のミニオン3体では、前者のが圧倒的に価値が高いです。
量より質なのです。


理由としてはヒロパで処理されるのは勿論ですが、なぎ払いの存在です。
なので体力1のミニオンから積極的に消費していく必要があります。

 

このマッチに関してはこの両方を見ながら立ち回るために、対シャーマンのような配置ではなく


ボ 中 狼 弱 弱 弱 中


の配置にします。その他では右端の中を狼の横に付ける左寄せの配置もあります。

 

これならば狼の片方をパワー2にしておくことで奇数ミニオンの処理も出来ますし、偶数ミニオンにもパワー1をぶつけて捌くことができます。

左寄せの配置が優れてる点は中ミニオンの追加が手にない時にすぐさま左パワー2、右パワー1の形に戻しやすい。禁じられた儀式でのリターンも見込める。
劣っている点は返しに偶数ミニオンにパワー1をぶつけた時に右が空になり1点損を引き起こしやすい事ですね。

どっちが優れてるかはこれも勿論状況によりますが、このマッチアップで言えることはバランス型ではなく、パワー2とパワー1を左右に置き両対応できるようにしましょうという事です。

 

今パッと思いつくのはこの2種類くらいなので、発展編も以上にさせてもらいます。

 


今回の話の全てで言えることは、現状の場に出せる打点で最大を求めるのは勿論一番大事ですが、その後の展開も考えて備えておくことで結果的な最大効率を出す準備をしておきましょうという事です。

 


意識をし過ぎるが故に失敗した…
テンプレ配置にしておけばよかった…
何てこともありますがそれは経験で何とかなるので後は数をこなすしかないです。
数をこなしたり、配置を見直したりして、それでも失敗するときは単に裏目を引いてるケースだと思うのでそれを失敗だと思わず、あなたが経験で構築した理を信じましょう。

 

今回はマリガンと比べても当たり前度が増したので、タメになること少なかったかもしれません。ですが配置については基本中の基本から書いた方がいいかなと思い、少し長めで基礎の部分から書きました。


前回のと合わせて、これにより初心者の方の勝率が少しでも上がる手助けができれば嬉しく思いますし、少しでも多くの初中級者の方のお力になれていれば幸いです。


後冒頭でも少し触れましたが、次はこんな内容の物を書いてほしい。などの要望がありましたら、このブログを掲載したツイートにリプという形でもいいですし、TwitterのDMなどどんな形でもいいので要望頂ければ参考にさせていただきます。


それでは、飽き性なのでいつになるかわかりませんがまた話のネタが見つかれば次の機会に。