NukesakuHS’s diary

記事にするような事でもないことを綴っていきます。

今回のリージョナルのjako選手対ARST選手のゲーム、テンポウォリアー対ミッドハンターの盤面について。

今回タイトルで書いた試合にて一緒に観戦してた、自分が上手いと思っている人達2人と自分の意見、全員が真逆で意見が分かれる珍しいケースがあったのでその場で軽く討論が始まりました。

 

その盤面というのは、crossやsweepさんといった有名な方たちがツイッターで画像アップしていたので、もう既に見た方もいるかもしれませんが一応見てない方向きに、画像を載せておきます。

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この状況あなたならどうしますか?一度ここで止まって考えて、意見を持ったうえで討論の内容を見てみると面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

それでは、3人の意見を順に説明していきたいと思います。

 

これは新幹線の2時間の検討が起きる前の討論の段階での個々の言い分です。

 

 

1, yutoriの考え。 ハウンドマスターを狼に付けて顔に殴り+ヒロパ。 考え方としてはフェイスプラン派。

 

単純にケーアンを自分から処理するのはもったいない事が大前提で一つ。

後、盤面を取るプランはこのハンドではリソースを吐きすぎてしまうから、恐らくそのプランは生かされてるだけで後々の盤面の取り合いなら結果は既に見えてる。だから盤面の取り合いという発想には行きつかない。

これだけの火力があるんだから本体プランを視野に入れるべきで、相手がケーアンで殴って+αで処理してくるんだったら割れたケーアンにデッドリーを打てば、見た目の盤面の取り合いでも、そもそも5点得してるでしょ?ってのが考え。

 

 

 

2. k2gの考え。  ハウンドマスター付けてケーアン殴り、コインキルコマで割れたケーアンを処理。 考え方としてはボード重視派。

 

 

除去がこれだけあるなら、相手のリソースを吐かせ切って全部捌く方に回って、ロングゲームに持ち込むことで、即座に引けなくてもいつか引けるであろうハンターの強みである、ハイメインやアニコンズのバリュー勝負で相手の除去を寄せ付けずにライフで勝つというよりは盤面で捲れない状態を作って勝つ。

キルコマじゃなくデッドリーなのは、そもそもテンポウォリにはデッドリーがすごい強い除去であり5ターン目にドローという弱いアクションからも、全員の共通認識でケーアンを出す前は相手のハンド5枚の内4枚の内訳が重いカード+2枚目のエクセなどが読めて、相手のパワフルな後続に対して、スマートに除去れるデッドリーのが重要ってのが考え。

 

3, nukesakuの考え。 ハウンドマスターを付けてケーアン殴り、コインデッドリーで割れたケーアンを処理。 考え方としては状況判断を保留派。

自分の意見なので少し長くなってしまいますがご了承ください。

 

まず大前提でハンターというヒーローは盤面を取るプランから本体プランに切り替えるタイミングがゲームの中で最も重要で、最も難しいと思っています。

ヒーローパワーのおかげで上手いタイミングでのプランを切り捨てて本体プランに行くことで相手を1ターン差で削り切れたなんてことはよくあることだと思います。

 

今回のケースを見てみよう。

ハンドは火力だらけで後続のミニオンが居ないため盤面を取るには十分な手駒が足りてない。

かと言ってここで火力プランにするには相手の体力が36とあまりに多く、こんなに火力があっても見た目ではなかなか削れそうにない。

 

ならばここはどちらかに決断をするには決定的な状況ではなく、この状況で個人的にハイリスクハイリターンだと思っている後戻りの効かないフェイスプランは取らず保留できる盤面プランを選択。

ただ、盤面プランを取るがここでキルコマを切ってしまうといざ本体プランに切り替えるときに弾切れを起こしかねない。なのでここはキルコマではなくデッドリーを切っていくというのが自分の考え。

 

結果その時の討論は準決勝の試合を見ていたってこともあり、残った他の試合も見たいですし、これは考え方の違いなんじゃない?って感じで終わりました。

 

 

三者三様と言いますか、見事にゲームプランが分かれてますね。

正直ゲーム内容で意見が割れることはよくありますが、こっちのがよくない?とかはあってもここまで両極端にゲームの方向性が割れることは珍しいです。ましてや一応全員リージョナルに出れるクラスの実力は持っているので基礎はあります。

その3人が集まってこの割れ方って言うのはその人の考え方の違いで片づけるにはあまりに惜しく、凄くもやもやした状態で解散し、新幹線に乗りました。

 

k2gとは帰り道が同じだったので、そこに途中まで帰りが一緒なsweepさんも交えて、この二日の思い出話や反省などを話しながら帰っているときに、偶然この話がぶり返されて、検討をすることになりました。

 

今回は3つに分かれた中からyutoriが参加してなかったのと、二人ともyutoriプランはその場では違うと思っていた為、ここでの検討内容はデットリーorキルコマの話だけになります。

 

sweepさんはk2gと全く同じ意見だったので、まずk2gは一貫して、デッドリーの除去の質の高さがキルコマよりも後々有効になる事を主張しました。

勿論そのプランも討論の時は確かにそういう考え方もあるなと思いましたが、これでは検討にはならないのであの話し合い10~20分では、思いつかなかったようなことを探すことにしました。

 

そこである1点の事に気付いたんですが、本当にこのハンド、盤面も考慮したこの状況でデッドリーはキルコマより優れているのでしょうか?

 

デッドリーは後に出てくるパワフルなミニオンをスマートに処理できることが強みです。

ではこの状況で出されるであろう、重いカードを考えましょう。

マルコロク、グロマッシュ、ラグナ、ヴァリアンですね。 一応キルコマでは捌けないという点では2/6挑発もあります。

 

マルコロクには返しで獣が残るので除去りたければ、デットリーを打っていてもキルコマを後に打てば除去れます。どっちを先に打つかの差です。

 

グロマッシュはおそらく相手はミニオン処理に使ってきますがこの現状で言えば5/1の狼がいるので出た蜘蛛まで捌かれない限りはキルコマが5点で打てますね。概ね盤面には残ってないでしょうが、5/1の処理か5/1を前のターンに除去ったうえで、ハウンドマスターにぶつけてくる展開が想像できます。それならば蜘蛛が居るので5点で捌けます。

 

ラグナは正直この状況で出てきたらラッキーまであるのではないでしょうか?7ターン目に相手がどこまで盤面整地できるかにもよりますが、狼が割れていたら蜘蛛が出ていてターゲットが多く、フェイスにも食らえる余裕はまだあります。それにこっちも7ターン目にカードを引いてるわけで、ミニオン引けばまだ盤面の有利は続きますし、追加の火力やバーストカードが引けたならもう既に押し切るプランも見えるので、除去するなんて考える気も起きないですよね。

 

ヴァリアンに関しては10マナなんでそうなったときの盤面によりますが放置でもいいと思いますし、仮に相手が処理に使って来たらその時、処理したければキルコマで処理すればいいと思いますし、その時はおそらく5点出せてると思います。なぜならもう既にデッキのスペル枠はほとんど引ききっていて獣を引く可能性が圧倒的に多い状況だからです。これは確率的な話なので絶対ではないですが5点出ると考えてもいいような数字だと思います。

 

2/6挑発出てきたときは多少裏目を被りますがそれが裏目引いて1点損の微々たるものなら確率や期待値的に考えて、そこはいいのかなって結論になりました。

 

重いカードを並べてみましたが重いカードでは、実はデッドリーショットでしか殺せないカードがありませんでした。

という事はキルコマは重いカードも捌ける、対象を取ることもでき、本体5点のバーンカードにもなる確定除去になっていて、デッドリーでできることは概ねできる事になるので、本来のデッキの中の除去の優劣がこの盤面とハンド状況によっては完全に逆転したと言えますね。

 

カードゲームの基本として除去は先に弱い方から打つというのがあります。

その観点から行くとデッドリーよりほぼ完全上位のキルコマを先に打つなんてもってのほかで、そもそも保留にしろ盤面プランを遂行するにしろ関係なく、デッドリーを先に切るのがいいという結論に二人ではなりました。

 

 

ただこのゲームには制限時間があります。

 

 

 

自分はARSTさんがキルコマ打ってるのに直感的に違和感を感じたので、この話に発展しましたが、固定観念としてはデッドリーのが強い除去であるのは間違いありません。

準決勝というあの環境で1ターンの制限時間もあるなか、先ほど述べたことが全部理解できて、デッドリーを選択できるかと言うと怪しいと思います。自分があの場に居ても1ターンの制限時間の中では、直感に頼ることしかできなかったと思いますし、結果その直感が成功していただけなのかなって感じはしました。

このゲームが将棋のように1手に長時間かけて答えが出せるならキルコマプレイは自分は間違いだったと言えますが、考えれば考えるほど制限時間内にプレイを決めるという観点から見れば、迷ったら固定観念を選択するのは仕方ないかなって気はしました。

 

 

正直ここまでの理があの瞬時ではないのに、直感でデッドリー打つ派としてはARSTさんのプレイを自分の中ではミスと決めつけてしまっていました。

この場を借りてお詫び申し上げます。

 

 

一応キルコマが論点だったので、この話は残りのフェイスプランor保留プランになって、ここで終わりです。

 

 

その後、帰ってきてyutoriとSkypeで話す機会があったので、ちょっとだけ2人の考えをどちらが正しいか検討しました。

 

フェイスプランとボードプランも見据えた保留プラン。

 

結論から言うとこれは話しても、その人がその状況をどれくらい不利と思っているか、有利思っているかが他人と違うなら納得することはないだろうって話になりました。

 

保留として盤面プランを残す理由はk2gが述べてる理由と同じなのでそちらまで戻って見て頂いて、その時の自分がそのフェイスプランをどう考えていて、却下という結論になったかを述べていきたいと思います。

 

大前提として、返しのこっちのドローはハイメインやアニコンズじゃないことを想定します。理由としてはこの2種類をこの2ターン以内に引けるなら自分やk2gのボードプランでもこのプランでも、どちらを取っても勝てる可能性が高いからです。それを踏まえたで考えてみてください。

 

まず処理するにしてもフェイスに行って5点得するプランは単純に損する事がないという方がTwitterで複数いたんですが、これについては間違いだと思うので、これについて回答します。

粘液+エクセだったり、叩きつけ+エクセ。これらのケースでは返しにケーアンが割れずにこっちの狼が割れて、ハウンドマスターにケーアンぶつけられて、もう盤面を競り勝つことは絶望的な感じがします。なのでそうなればフェイスプランに切り替えるしか勝ち目がなくなると思っているので、盤面を取るつもりの単純に5点得くらいで考えるのは安直で、このプランはフェイスプランに比重を置いたハイリスクハイリターンな気がしますし、自分にはこのターンはハイリスクハイリターンを賭けるというつもりでない限りは選択するのはあり得ないと思いました。勿論このターンが分岐点なのは間違いなくて、ハイリターンに賭ける人もいるよってのはフェイスプランのyutoriと話していました。

 

なのでこのプランはハイリスクハイリターンが前提で話を進めさせてもらいます。

 

まずこの手駒の打点を確認しましょう。

ヒロパを7ターン8ターン打つことを考えても28点がパッと見で出る打点ですね。

勿論途中でアニコンのハッファーや残りのキルコマ引いてくる可能性もありますが、ハイメインとアニコンズ以外のミニオンだと盤面に残ったケーアンと全員が重いハンドであることを読んでいるので、グロマッシュなどで盤面のミニオンが処理されることは容易に考えられます。なので追加ミニオンが相手の体力を減らすことは中々期待できないとなると残り8点がヒロパ同士相殺する状況下では、現状では詰めれそうにないと思いました。

 

なので結局このフェイスプランは、フェイスに殴った狼をどう処理されるかが重要でそれによっては残りの8点を詰めることもできるし、負けにも直結する、ハイリスクハイリターンだという認識を持ちました。

 

yutoriと改めて話して彼が言っていた言い分は、最初に言っていた通り、盤面プランが既に負けが見えてると思っているので、それを選択しないのであれば必然的に1択しかないのでハイリスクとか言ってる場合じゃないという事でした。

 

ボードプランが勝てないと思っているって言う理があるなら納得できるし、自分はフェイスプランの裏目引いた時の8点を削れる気がしなかったのでリスクが高すぎると思ってボードプランを選択してるだけで、これはもう発展しなさそうな個人の価値観な気がしたので終了になりました。

 

今回はハンド、ライフ、盤面、今までのアクションなどすべてがギリギリなラインで悩ませてくるので、個人的には過去見てきた次の一手の画像の中でも相当意見が分かれるいい問題だったと思います。

 

これはこの話に関わった人みんなが口を揃えて言ったことなんですが、これらのすべての択をしっかり理で説明できるようにする事が重要なんで、それができれば最後どっちを選択したか、どっちに転んだかはさほど重要じゃないような気がします。

 

おれはもっといい案があるよ!って反応があればすごい楽しみなので、自分のTwitterにでも連絡してもらえると助かります。